NINE

昔だったらミュージカル映画を見ようとは思わなかっただろう。
いくつかDVDでミュージカル映画を見たことで慣れた。鑑賞の趣味の幅が広がったのは良いことだ。
正直、豪華な俳優たちに釣られたというのはある。ダニエル・デイ=ルイスは好きだし、女優陣も豪華。
見た後で知ったことだが監督はシカゴの監督だった。

全体を評価すると、イマイチである。
部分部分を見れば良いと思う。ストーリーがどうとかいう訳ではない。
何を伝えたいかということも考えない。ミュージカルにはお門違いと自分は勝手に思い込んで、期待をしていない。
それに元となったフェデリコ・フェリーニの8 1/2も知らない。
歌と踊りのシーン、ミュージカルの部分はほとんど主人公の想像、虚構の世界である。
そして、主要な女優の内の半数以上は登場時間の多くをミュージカルの部分が占める。
こういう訳で、ミュージカルの部分がミュージックビデオのように感じた。
映画の合間に音楽のPVを見ているような感覚だ。連続性が希薄とでもいうのか。
そこに違和感を感じた。

これはまた別であるが、配役が良くなかった。
それはダニエル・デイ=ルイス。外見とか雰囲気の問題、もっと言えば自分の中にできたイメージによるのだろう。
女たらしに見えない。チャラ男って感じじゃあない。苦悩するシーンとかは流石と思うけれど。
バルデムなんかがやれば良かったのにと思っていたのだが、実際その予定だったそうである。
ダニエル・デイ=ルイスは巧いと思うし好きなんだけど、これはバルデムがやっていればと惜しく思う。

全体的にはこんな風に感じたが、部分は好きなのである。
音楽については気に入ったのがいくつかある。

おそらく劇中の曲で一番ポップで耳につくケイト・ハドソンのChinema Italiano。
他の女優さんにもいえることだけど、こんなに歌えるんもんなんだと感心する。

視覚的にも聴覚的にもセクシーなペネロペ・クルスのA Call from the Vatican。劇中の衣装はもうちょっと控えめでも良かったかなぁとは思う...

Black Eyed Peasやソロの時とは全く違った雰囲気を出しているファーギーのBe Italian。ファーギーに関しては全く出ていることに気付かなかったくらい違う。歌手ファーギーというより女優ステイシー・ファーガソンって言った方が良いくらいに感じる。声は最近だとMeet Me Halfwayのイメージだし、見た目もCDのジャケットの写真のイメージしかないから気付かなかった。

マリオン・コティヤールのMy Husband Makes MoviesとTake It Allも良い。対照的で印象に残っている。劇中の彼女は綺麗だった。ファンになった。

サントラ買ってもいいかなと思った。曲に劇中の映像編集してビデオクリップ作ってくれたら最高。





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All the King's Men

題名の意味も知らず、リメイクだとも知らなかった。
ショーン・ペン出てるから見てみよと思った。それと、理想に燃える政治家が腐敗していくというあらすじに惹かれた。
映画を見た後でも題名の意味は自分にはよくわからない。
同名の本が原作である。1949年の映画のリメイクとして紹介されているが、監督は原作の本の方しか見ていないらしい。
原作は実在の政治家、ヒューイ・ロングをモデルにし、人間の「善と悪」の二面性がテーマらしい。
ただ映画を見る限りはあまり「善と悪」の二面性を意識させられることは無かった。
個人的には政治家の腐敗していくその過程が見たかったのだが、ほとんど悪の側面しか見られない。
いつの間にか悪いことを始めている。
けれど演説の場面のショーン・ペンの演技は見ていて面白い。
また、政治家が主人公だと思っていたが、この映画の主人公はジュード・ロウ演じる記者の方である。
だからというだけでもないが、政治家の人物は薄っぺらく感じる。
話も社会派の映画化と思いきや、記者の恋愛が絡んできたり、政治家と対立する判事と記者の関係が特別なものだったりとフラフラと軸がはっきりしない。
政治家の人物が薄い言ったが、主人公である記者の描写も甘い。
なぜ記者が政治家の命令をすんなり聞くのか?父親代わりだった判事を追いつめる行為をほとんど葛藤も何も無くこなすのは、何とも不思議である。
ビミョーな映画だったと言える。登場人物の大半がどうしても異常に思える。違和感を感じるというのだろうか。
冒頭の言葉は気に入っている。What you don't know don't hurt you.

BLOOD DIAMOND

普通のアクション映画だと思っていたら、衝撃的だった。
舞台はシエラレオネ。全く知らないアフリカの国だった。
外務省(http://www.anzen.mofa.go.jp/)によるとまだあまり情勢は良くない。
序盤からキツかった。主人公の一人が反政府組織のRUFに襲われる場面。
女子供は皆殺し。男は選別される。奴隷にされるか、腕を切られるか。
実際に行われたことだけに、一層恐ろしい。悲しいことで、心が痛む。
考えてみれば、今でもこれに比すことが行われているのだろう。普段意識しないのでインパクトが強かった。
こういうことを認識させられるだけでも見た価値はあったと思う。
他に痛ましいこととしては少年兵のことがある。
少年兵とダイヤモンドはこの映画の軸になるものだ。
少年兵は映画の随所に登場する。どのようにして普通の少年が少年兵にさせられてしまうのかも端的に描いている。
この映画によれば世界には20万人の少年兵がいるそうだ。実際の数ともなればもっとだろう。
映画の登場人物を見ているとどうしても人1人の持つ力を尺度として考えてしまう。
結果として暗い気持ちにもなる。だが、少年兵の中には立ち直って他の少年兵を助けている人がいたり、希望もある。
ただ解決策とか全然わからないんだけども。難しい問題だ。
話の上っ面だけ撫でれば、主人公二人が隠したダイヤモンドを取りに行くというもの。
RUFの行為や少年兵がそこに絡んでくるので緊迫感がある。
演技やアクションも文句無い。見ててちょっとつらいという以外、気になることは無く、良い映画だった。
RUFは映画の中ではいわば悪なんだけど、政府も少年兵を使っていたということもある(映画の中ではRUF側にだけ少年兵がいる)し、原因は先進国の大企業にある。さらに言えば、我々顧客が原因だ。
そこをもう少し強く印象づけても良かったかもしれない。
見て悲しく暗い気持ちになるのだけど、同時に自分の境遇に感謝できる。
他人の不幸でやる気を出してるわけで、情けない気もするが、つらいことはこの映画を思い出せば乗り越えられそうだ。

マイレージ、マイライフ

マイレージ、マイライフは邦題である。原題はUp in the Air。
普段あまり題名は気にしないが、この映画については原題の方が良いと思う。
邦題は韻を踏んだだけで安直に感じる。
Up in the Airは未定の、未解決のとかの意味。
映画では人生の先が見えないとか、目的がハッキリしないとかの意味で使われているように思う。
映画の中では宙ぶらりんと訳されていた。
主人公はリストラ宣告人。リストラ宣告人って本当にあるのだろうか?
検索しても出てこない。パッと聞いたところあまり印象は良くないけど、ちゃんと意味はある。
リストラ宣告人の仕事紹介の映画ではないが特異な仕事だけにいかんせん興味が湧く。
飛行機に乗ってあちらこちら飛び回るのは個人的に大変憧れる。
独身のエリートビジネスマンにジョージ・クルーニーはピッタリである。というかほとんど彼そのものかな?
結婚、子供には興味無し、他人との関係を軽視、家族さえ人生の重荷という男が主人公。
主人公は新入社員で仕事経験も人生経験も少ない女性と自分と似た境遇の大人の女性と接していくうちに考え方が変わっていくと言う話。
この映画の良いところは陳腐なラブストーリーでは無いところ。こういう生き方が正しいとかいう押し付けがましさも無い。最後には映画の原題通りに宙ぶらりんの状態にされる。将来のことを考えさせられた。自身の人生や大切なものを再考するのに良い映画である。その点でリストラというものを作品に取り入れているのは上手。
あと、人によるだろうけど結構笑える。シリアスなシーンなのに笑える部分があったりする。
個人的には主人公が将来の自分を見ているようで、それが何とも面白かった。

フォーン・ブース

面白かった。短いし良い。
けれど少し考えてみると微妙に感じてしまう。最後の展開が良くない。
最後の展開が無ければ無いで、結末は普通っぽくなってしまう。
けれど公衆電話という場所だけで話を成立させているし、全体で見れば非凡だと言える。
要は最後の展開の是とできるかどうか。
見終わった直後は話の展開に圧倒される感じで、面白いと思った。
ただ少し考えると犯人の言動に一貫性が無いように感じた。
犯人の最後の行動、言葉がそれまでの主人公との会話で自分の中に出来上がっていた犯人のイメージと異なっていた。
さらに単にイメージと異なるならまだしも、最後の言動があまりに偽善的過ぎた。
まさしく偽善という言葉がお似合い。良い例だ。
あんたは何様なんだという感じ。犯人のことを妙に安っぽいものに感じてしまった。
奇を衒ったのはいいんだけどね。
主人公が罪の告白をする場面等もあるが、まして、教訓めいたものを得るとか、何かを考えさせられるということも無い。考える気にならないと言った方が良いか。  
最後さえ、主人公の生死さえ反対にしてくれればうまくまとまっていたと感じることができただろう。
それでもアタリかハズレかと言えばアタリだと思う。最後をどう思うかは人によるし。
見ていてこうすれば良いのにと考えるのは楽しい。
主人公役のコリン・ファレルの演技もすごいなぁと思う。たいていの演技している人はすごいと思ってしまうけれど。
後半、冷や汗だらだら(これ演技じゃないよね?)になってからの挙動やしゃべり方とか緊迫感が伝わってくる。
80分という短い映画の中では結構面白く感じた映画。見て損は無いと思う部類。

インビクタス

今更ながら。
実話を元にした映画は色々なことに関心を持つきっかけになって良い。
ラグビーについては全くと言っていい程知らないし、ネルソン・マンデラについてもアパルトヘイトを終わらせた人ってくらいの漠としたイメージしか無かった。
ラグビーのワールドカップってサッカーのワールドカップや夏期オリンピックに次ぐ規模らしい。
日本じゃあまり騒がれない気がする。あんまり人気無いのかな。
やりたくはないというか、やれる気がしないけど、見るのは結構楽しいと思う。日本のチームもちょっと映画に出てくる。気の毒な形で。
映画について言えば、それほどラグビーに重心はおいてないような気もする。スポーツ映画って感じじゃない。
試合の結果はわかっている。個々の選手の人物の彫り込みは無い。
選手達の精神的な変化は描かれている。
ネルソン・マンデラとラグビーチームのキャプテンが中心の話。
マンデラのボディガードたちの出番も多いような。マンデラのボディガードたちは黒人と白人の混成チーム。
彼らの変化は南アの人々の変化。これ見てるだけでもいい気分になれた。
最初から最後の方までマンデラが命を狙われているということを強調するので、多少の緊迫感がある。
何ともない人は別になんだろうけど、小心者の自分には良い効果で退屈はしなかった。
映画ではマンデラの政治家としての強かさが描かれている。
その強かさには時たま少し嫌悪感や恐さを感じるものもあった。本当に少し。うわーやっぱ政治家だなぁって感じる言動が見られる。なぜかと言えば、普通の良い話だと思ってこの映画を見たからで、要は理想的なものを想像していたから。マンデラがラグビーを応援するのは感情的なものがあるからでは無くて政治的に利用するため。綺麗ごとじゃなくてとことん現実的。
それでも自分が襲われるかもしれないのにボディガードに白人を入れたり、白人に握手しに行ったりして感心してしまう。命をかけて政治的なパフォーマンスをする。他にも選手を激励するのに全員の名前を覚えるのとかは印象に残っている。自分が名前を覚えるのが苦手だからかもしれないが。
偉人としての側面が描かれる一方で家族関係に悩む姿も描かれている。人物の一面だけ取り上げることをしていなくて、好きである。
なんにせよ27年間牢獄に入れられて心折れないばかりかそのことを許すことのできる人である。尊敬すべき偉人だ。
ラグビーチームのキャプテンのピナールはそれほど印象に残らなかったんだけど、考えればえらい人だ。最初、白人のチームメイトの理解が得られなくてもチームを引っ張る。リーダーってのはつらい。
それほど浮き沈みの無い話。むしろ沈んだ状態からただただ浮いて行くとも言えるような話なので、見ていて気持ちが良い。ただそれで終わってしまうのも心許ない。今年は南アでサッカーのワールドカップがあり、たびたび治安のことなんかは取り上げられるけれど、まだ解決していない犯罪問題やHIV問題関心を持つことも必要かと思う。


オール・アバウト・マイ・マザー

スペインは脳死臓器提供者数が最も多い。
推定同意の制度や移植コーディネーターの育成とかによるものらしい。
これは個人的には意外で、印象に残っていた。
それで移植コーディネーターについて調べている時に見つけた映画。
主人公が移植コーディネーター。けどまあほぼ話に関係ない。
オカマの人も含めた女性のための映画。
妙にオカマの人が前面に出てくるとも感じた。それもそのはずで、監督さんがオカマだった。
主要な登場人物は全て女性(オカマさんを含む)。何の予備知識も無く見たからか主人公の友人がオカマであることに後半になるまで気付かなかった。
演じている人は実際にはオカマではない女の人。この女優さんオカマの役うまい。途中からは完全にオカマがオカマを演じているのか男優がオカマを演じているものだと思ってしまった。オカマを演じる女優さんって結構珍しいし、すごいと思う。
他にもレズビアンの女性とか色々な女性が出てくる
話は女性が見ればまた別に感じるところがあるのだろうけど、男性の自分が見ても普通に楽しめた。良い話。
「イブのすべて」と「欲望という名の電車」について知っていれば、もっと深く考えられるのだろうけど。
死んでしまった息子の願いには泣いてしまった。最近は涙腺緩みまくってて、年を食ったと感じる。
女性の寛容さや優しさも感じられる。
あとペネロペ・クルスがかわいい。
話、ストーリーを別にしても、この監督の色の使い方とか画面構成は良いと思う。
女優の大きな写真の前に主人公が立っているシーンやら冒頭の病院のシーンやら印象に残るシーンがある。
この監督の映画いろいろ見てみようかと思う。
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