グリーン・ゾーン

陰謀論が好きな人とか反アメリカ的な人には受けがいいと思われる。
ぼけーっと見られるアクション映画ではなかったかな。

宣伝に踊らされて見てしまった、というのが本音。
ボーン・シリーズと監督、主役同じって宣伝とか、あなたは最前線に送り込まれるとか。

前者については全く別の話なんで本編に関係ない。
まあハズレないだろ、という安心感は得られたのかもしれない。
市街戦や脚本とかうまくできていると思う。

後者のキャッチコピーに関しては、間違っちゃいないだろうが、あらすじも読まずに広告だけで判断したのが悪かった。
戦闘シーンが山盛りの映画かと勝手に思い込んでいた。
イラクでの話ってだけでも、だいたいどんな映画か想像ついたのになぁ。

結局自分が悪い。
勝手な想像をしていただけに、映画自体は悪いとは思わないが、映画館で見んでも良かったと思った。
政治的要素が大きい。

ストーリーはイラクでの大量破壊兵器についての話。
大量破壊兵器の所在を主人公が追い求めていくのだが、イラク戦争が題材で大量破壊兵器の有無がそこに絡むとなるとストーリーはほとんど見えてしまう。
特に結末、主人公の尽力の成否に関しては明らかにわかってしまう。
というか実際に起きたことに関してだから結末はどうしても絞られてしまう。
他の結末だとあまりに現実と解離し過ぎてチープな話になる。

物語の結果はほぼわかってしまうわけだが、どう収拾をつけるのかなと思って見ていたので、退屈ではなかった。
なかなかうまくまとめたなぁと感じた。
結末は重すぎない。ぬるいっちゃぬるいんで、気に入らない人もいるかも。

不満点は政治的なことを考えると噴出し始めるだろう。
まず悪役が一人で話を単純化しすぎている。
CIAのおっさん(ハリー・ポッターのマッドアイの人)が主人公に対して『事態は複雑』なんてこと言ってるけどね。
国防総省の人間一人がどうのこうのって話じゃない。

『何故』という点も抜けている。
国防総省のおっさんの動機すら触れられていなかったような気がする。
原因がおざなりにされているから、当然結果も放置。
誰が得したとかね。

こういうのをアクション寄りの映画に求めるのは良くないかもしれない。
逆にこういうのに触れていない適当さがこの映画をアクション映画たらしめているとも考えられる。

捉え方は人それぞれということは何度も書いている。
この映画を反戦映画とか反米映画のように感じる人もいる。
ただアメリカ人の高官に対して善良な米兵が抵抗するという構図や陰謀の上っ面だけさらっていることで、イラク戦争が美化されたように感じることもある。
架空の人物に責任転嫁し自らを被害者として正当化してしまう。
でっち上げの情報で戦争が始められたということを反省しなくては。
自己を正当化して安心して、反省はせず、また不明瞭な理由で戦争が始まりそうになったとき踏みとどまれないというのが怖い。
制作者がどういう意図で作ったのかはわからないが、良くない側面もある。

若者向けの映画じゃあないと思う。
政治に興味のあるオッサンには受けが良さそう。




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『グリーン・ゾーン』お薦め映画

周知の事実でも描き方次第。情報が錯綜するサスペンス的要素と、終盤のアクションに緊迫感、臨場感があり、なかなか見応えのある作品であった。主人公と同じ目線で真実に近づいていく気分が味わえる。

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